程慧澤は中国にある家庭教会の一員である。彼女は長年にわたって主を信じ、その揺るぎない熱意で主のために働いている。教会では多くの責任を担い、兄弟姉妹の信者を常に思いやる心を持つ。彼女の教会が日に日に荒れ果ててゆくに連れ、教会の神からの離反が目立つようになる。牧師は教会が工場を立ち上げることを精力的に提案して信者を金銭的な富の道へと導き、また中国共産党政府からの支援を得るため三自愛国教会への加入を示唆するが、これが激しい議論の引き金となる。牧師が自分の個人的な利益に固執し、教会の内部分裂も躊躇することなく、信者を誤った道へと導こうとする中、程慧澤は数名の仲間とともに主の道を守り抜き、教会を工場にし、三自愛国教会へ加わることに強く反対する。これに対し教会の長老たちは、牧師の提案に反対すると表明するが、それはあくまでも自身の地位と生活を守るためだけであった。牧師と長老たちは各々の秘密を胸に、互いを妬みながら自身の名声と利益の確保のため争い続けてゆくが、教会内の信心深い信者の大半とその中心的人物が「東方閃電」を論究し次々と全能神に改宗し始めたことを知るやいなや結託し、中国共産党政府の力を借りて、信者が「東方閃電」を学習することを禁じ、その教えに基づいて神の国の福音を説く兄弟姉妹を通報し逮捕させて見せ、「東方閃電」関係者発見の際には警察に通報するよう信者に強く促すなど、弾圧に乗り出した。程慧澤らは、牧師と長老たちが主の道から逸脱して久しく、教会が聖霊の働きを失い、主に呪われた大いなるバビロンのような偽りの宗教の場と化してしまったことを知り、神の明示と御業を求めて「東方閃電」を論究することを決断する。全能神教会の伝道者との熱心な討論の末、程慧澤らは教団の指導者たちが本質的に神に離反していること、また教団が日増しに衰え破滅へと近づいている理由をようやく理解する。その理由とは、教団の牧師と長老たちが聖書を尊重し、解説するのはあくまでも自身の地位と生活を守るためだけだということであった。彼らは人々を混乱させて罠に掛け、神を敬わず証することさえ行わない、神を全く理解しない者たちである。肉となった全能神が現れその働きを行なわれる終わりの日には、彼らは何のためらいもなく反旗を翻し、中国共産党政府と結託して信者を逮捕するように、神の働きを咎めることになる。これは彼らが真理と神を忌み嫌う、悪魔のような本質を所有する何よりの証拠である。彼らは善良な人を装った現代のパリサイ人であり、神が肉となったという真理を否定する反キリストである。既に教団は、神の敵である反キリストの本拠へと完全に化しているが、神の呪いと罰を間違いなく受けるであろう。やがて、教団の指導者たちの反キリストの本質が識別できるようになった程慧澤らは、パリサイ人の混乱と支配から逃げるよう信者に指導し、滅びゆく都バビロンから彼らを解き放つことに成功するのである……